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2005年9月4日日曜日

ホワイトバンド活動をなぜ胡散臭く思うのか

思わぬところからトラックバックがあった。
前の書き込みは非常に中途半端だったので補足したいと思う。
特にホワイトバンド活動の趣旨を再確認してさらに胡散臭さが増したという感じだ。

ここでひとつ確認しておきたいのは、「ホワイトバンド活動にホワイトバンドを購入して参加している人を胡散臭いと思っているわけではない」と言う点である。そのように取られてしまったら、私の文章があいまいや誤解を招く書き方をしているわけで、お詫びしたい。私の考えは次のように整理しているつもりである。

1.ホワイトバンド活動の趣旨について
世界の貧困をなくすために、日本にできることは、
援助をふやす、援助をよくする、
最貧国の高すぎる返済金利を少なくする、
そして貿易をフェアにする、この4つです。

という趣旨には別に反対はしません。この4つ(以下4つの点と書きます)を行えば世界の貧困をなくせるとは思わないですが、そういう考え方があり、その考えを広めようというのも悪くは無いでしょう。
 趣旨はわかるのですが、活動内容として上記の4つを直接行うのではなくて、『4つが行われるように他人に働きかける』ということになっているように感じるのです。これが私のひっかかりの原因です。

2.4つの点を直接行わないのであれば
 私は4つの点の重要性、必要性を広める活動自体は否定しません。ただ、それが目的であるのなら『特定の商品の購入』を参加者に要求するのはおかしいという気がしてなりません。賛同者には「白い腕輪をなんでもいいのでしましょう!」とでもすれば、十分なのではないでしょうか。
 たとえば、北朝鮮拉致被害者を支援するブルーリボンや、乳がんへの啓蒙活動のピンクリボンは特定の色つきリボンをつければ参加の意思と、他人へのアピールを兼ねています。別に特定のメーカーが作ってるリボンでなければいけないというものではありません。活動に現金が必要なのであれば別途募金を募ればいいのだとおもうのです。「活動目的への同意」や「賛同者の募集」なら参加者の負担が小さいもので実施した方が効果が高いと思うので、その時点で特定の物品を購入させる必要があるのかな・・・。とても疑問に感じます(主観なので、それはおかしいと思うのは自由です)。

3.ホワイトバンド活動の本当の目的
 ホワイトバンド活動=4つの点を広めたい活動だとアピールされている(と私は思います)。活動には資金が必要でしょう。それもわかります。なら、賛同してくれた仲間に特定の商品なんかを買わせずに、ダイレクトに募金を呼びかけた方が効率がよいのではないでしょうか。その方が商品代や流通経費も流出せずに活動資金に回せます。
 活動に賛同していることをアピールするのにも、特定の商品なんか使わずに、身の回りのものでアピールできる方がもっと手軽に広まるんじゃないでしょうか。「白いハンカチを手首に巻く」なんてのでも十分だと思うんですが。有名人にアピールしてもらうのに、特定の商品を身につけてもらうことは、必須ではないように思うんですが・・・・(ここが間違いなら、私の意見は大間違いですね)

 資金集めにも割が合わないし、活動アピールにも効率が悪い。そう考えると、特定の商品にこだわるのは「特定の商品の流通にこだわりがあるから」としか思えないのです。そして、それが顕著に現れているのが「特定商品の売り上げの使い道」と思います。私には売り上げの殆どが商品の作成流通費用に消えちゃってるように見えます。
 そこから導かれる結論は・・・
活動の本当の目的は、バンドを作って売ることで利益を得ること


4.ホワイトバンド活動とは
 ホワイトバンド活動は人々の善意に乗っかった単なる儲け話のひとつなんじゃないか。というのが私の結論です。
 
 趣旨に賛同してホワイトバンドを買った人や、広報活動に参加している人がすべてバンドの売り上げで儲けているとは思いません。いや、殆どの人は善意で購入していると思います。別に活動を続けるのも、広めるのも自由だと思います。

 ただ、私は上記のような理由から、胡散臭いと思うのでホワイトバンドを買うことはしない。ということです。

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